9月になり暑すぎず過ごしやすい季節になりつつありますね。
ただ雨も多く、湿度が高めの日々が続き、予期せぬ体調不良に悩まされる時期でもあります。
僕自身趣味の自転車に乗る時間をなかなか取れず、仕事終わりのジム通いで運動不足の解消に努める日々です。
自転車に乗る際は道路交通法に則って(当たり前ですが)走行していますが、未だ自転車で車道を走行するには十分な環境が整っていないのが現状です。自分は車の運転、自転車の運転をどちらもするので双方の視点から双方に思うところはあるのですがあえて言います・・・
「止まれの標識がある場所は、一時停止線の手前で一時停止はしてください!!」
住宅地の中でよく見かけるのは、一時不停止&徐行(?)で横断歩道の上で止まっているんですよね。
自転車の方でよく見かけるのは、なんとノーブレーキで信号のない交差点に侵入!見てて恐怖です。
自転車はもう一点、イヤホンです。周囲の音が聞こえないのは危険です。やめましょう。
スマホを見ながらなどは車だろうが自転車だろうが歩行者だろうがやめましょうホントに危険です。
・・・どちらの立場であっても怖くて僕には真似できません。万が一自転車と衝突してしまったら車の方が過失も大きくなってしまいますし重大事故につながりますから、本当に交通ルールを守ってください。自分の身を守るのは自分ですよ!
前置きが長くなってしまいましたが、交通事故による外傷の治療についてです。
交通事故の外傷というと一般的にまず思いつくのは「むちうち損傷」ですね。
むちうち損傷は後方からの追突事故の際に起こる外傷の際たるものです。
どういうことかというと、
①自走中や停車中に体はシートに固定されている
↓
②後方から追突された際、自車が前方に押し出される
↓
③シートに固定されていた体も前方に押し出され、
頭部はその場に残り首が後ろに沿った状態になる
↓
④追突の衝撃が抜け、車と体が前方向への力がなくなると
慣性の法則に従い頭部が前方向に大きく振られる
↓
⑤筋肉は急激に伸ばされると元に戻ろうとする力が働くため、
首の筋肉が頭を後ろ方向に引き戻す
以上の①〜⑤まで動きが鞭を打つ動きに似ているため『むちうち損傷』と言われます。
文字での説明がわかりにくい場合は以下のイラストを参照にしてください。
傷病名でいうと『頚椎捻挫』というのが医学的には正しい名称です。その中でも、筋肉や頚椎(首の骨)に付く靭帯などの損傷を含めたものを云います。
他にも脊髄や神経系への損傷や骨折を伴うものもありますが、そちらは重症例になりますので整形外科や総合病院の案件や入院対応になります。ですので我々柔道整復師が扱う多くの患者様の場合は上記の筋肉や靭帯への損傷となります。
治療方法に関しては法律の関係上、HPでの解説ができないので割愛いたします。
治療期間に関しては、今まで交通事故に遭われた多くの患者様を診させていただいた経験から3ヶ月前後かかる方がもっとも多く、長くても6ヶ月というところです。早い方だと1ヶ月で回復される方もいます。
『むちうち損傷』と一括りにされますが、衝撃を受けた際の姿勢や加害車両の速度や車種により損傷の度合いは全く異なります。助手席に同乗者がいてたまたまスマホの画面を確認していて顎を引いていたという方を診たことがありますが、運転手の方より軽症で済んだケースもあります。
こういったことから、事故状況を詳しく聞く必要があり、当院では問診や検査を徹底しておこない必要な施術の選択やスケジューリングを提案し納得いただける施術を心がけております。
ごとう整骨院 院長
柔道整復師 後藤大